GMスナイパー制作記録

皆様への御礼

　二ヶ月と10日で、目出度くジムスナイパーカスタムは完成しました。「やっと出来た〜」というのが正直な感想なのですが、しかし、これは私の制作ペースからすればかなりのハイペースです。何せ、復帰第一作のMGガンダムは7年経っても完成せず（作ってないだけですが）、ギャンもちびちびと作っていたので一年もかかりました。素組みならまだしも、やはりこれだけの改修作業をしてこんなに早く出来たのはちょっと意外です。多趣味な私にとっては「着手していたキットが完成した」というだけで超ラッキーな、実に特筆すべき事柄なのです。

　この二ヶ月の間私のモチベーションを持続させてくれたもの、それは、皆様の温かい励ましと声援だと断言できます。

　励ましというか声援というか、皆さんは特に「応援している」という感覚は無かったでしょう。私もいくつかの模型サイトへ行き、
「お〜〜〜ここまで出来ましたか〜」
「完成が楽しみです〜〜」
などという時、特にその人を応援しちゃっているという意識も無く、ただ、書きたいことを思うがままに書いていたりします。

　しかし、そうですね。 「声援」とか「反応」という言葉が一番しっくりくるでしょうか。

　「ここまで進んだ」

　「塗装に入った」

　「完成した」

などなどと、途中経過や完成報告をするたびにさまざまな、嬉しい反応がダイレクトに、瞬時に返ってきます。

　「模型を作る」というのは孤独で地道な作業です。「己と向き合う」という意味では曲作り等にも通ずるものがある気がします。「妥協というくぎりをどこに置くか」「どこまで自分を許せるか」など、本当に、模型作りは自分と向き合う孤独な戦いです。

　だから、どうしてもモチベーションの持続というのは、モデラーには必ず付いて回る問題であります。特に周りに同じ趣味を解する友人・知人がいない場合は尚更で、作ることに対して無力感というか、無駄感のようなものを感じることもあります。

　私が96年以後に「ちゃんと色塗って完成させた模型」の中で、今回のジムスナイパーに匹敵するくらいのハイペースで完成したのはHGUCガンキャノンでしたが、これは友人へのプレゼントとして制作したものでした。「期日（誕生日）までに完成させよう」という思いと、「他人に見せる（あげる）ために作るもの」ということで、モチベーションが持続でき、完成にこぎつけることが出来たのだと思います。続くHGUCギャンも同じく友人へのプレゼントでしたが、誕生日に間に合わなくなると、途端にモチベーションが急降下。結局一年もかかってしまうことになりました。

　HPをつくり、様々な模型サイトを巡って多くのモデラーさんと知り合い、多くの、色々な会話をし、励まされたりしたこと。これは自分の制作意欲を持続するうえで、本当に多大な意味がありました。何より、ただの知り合いでなく「モデラー」ということは大きく、皆さんの作品を見て、萎えた意欲を再び甦らせたことも何度もありました。そして、共にモデラーだということで、「どこを改修したか」とか、「褒めて欲しいポイント」みたいなものは何も言わずとも、特に同じキットを組んだとかでなくとも、皆さんツーカーで分かってくれます。この反応はとても楽しく、また今までの制作においてまったく経験したことのないものでした。

　皆さんの反応が楽しくて、「もっとビビらせてやろう」とか「もっと、アッと言わせたい」と思うあまり、ジムを作っているこの二ヶ月は、とても楽しい毎日でした。模型を作ることも、HPへのUPや更新作業も。

　そしてまた、「模型なんて全然興味ナッシング」で、「ズゴもゴッグもアッガイも全部ジャミラに見える」という友人でも（註：ジャミラとはウルトラマンに出て来た怪獣のこと）、いつも影になり日向になり、私生活を支えてくれました。

　もちろん、PCをタダでくれ、いいデジカメを貸してくれた友人にも、感謝してもしきれるものではありません。

　とにかく、皆様のおかげで無事にジムスナイパーは完成し、またこの二ヶ月間、非常に楽しい模型ライフを満喫できました。これからも皆様を楽しませ、そしてより一層自分が楽しめるよう、模型作りに精を出していきたいと思います。

　二ヶ月の長きにわたり、ジムスナイパーの完成を見守ってくれた皆さん、どうもありがとうございました。

　これからもよろしくお願いします。